下準備は大切
高級な肉なら、少しぐらい調理方法を失敗しても肉の質そのものが良いので質感を楽しむことはできます。
しかし安いお肉でも、調理方法を工夫することで、高級なお肉に負けないぐらい美味しく仕上げることは可能です。
安いお肉を美味しく食べるためには、買ってきたらパックのまま冷蔵庫に放置するのではなく、漬けダレなどに漬け込み肉の内側までジューシーな味が染み込むような下準備をしましょう。
失敗しにくい漬けダレなら、イタリアンドレッシングやレモンジュースなどがおすすめです。
調理する1時間ぐらい前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておきます。
冷蔵庫から出したばかりの肉は繊維が固くなっているため、すぐに調理しても火が通るまでに時間がかかってしまいます。
そのため、内側までしっかり火を入れようとすると、表面がパサパサになりやすいのです。
また、安いお肉は全般的に、筋が多くて調理すると硬くなったり反り返ってしまいやすいものです。
これを予防するためには、調理前の下準備として筋を包丁で何カ所か切っておくのがおすすめです。
下味をつけたらすぐに焼こう
お肉を調理する際には、調理の最終過程で塩コショウをする方法と、調理する直前に塩コショウをする方法とがあります。
塩分の摂取量が気になる人は、調理の最終過程で塩コショウをする方が使用する塩の量を少なくできます。
しかしお肉の内側までしっかり塩分を入れるなら、調理する直前に塩コショウをするのがおすすめです。
ただし、塩コショウをした後にお肉を放置すると、旨味が逃げてしまいお肉がパサパサになってしまいます。
そのため、塩で下味をつけたら速やかに調理しましょう。
お肉の焼き方は?
安いお肉でも、焼き方を工夫すれば美味しくいただけます。
焼き方のポイントとしては、高温の火で調理時間をできるだけ短時間におさえる事を意識すると良いでしょう。
フライパンで調理する場合には、フライパンをしっかりと熱して、表面から煙が出るぐらいまで熱々にします。
そこに油を敷いてからお肉を投入します。
ジューっという食欲をそそる音とともに、短時間でもお肉の表面に焼き色がつき、旨味や水分をしっかりと内側に閉じ込めることができます。
オーブンやグリル、アウトドアでお肉を調理する際にも、この焼き方のポイントは変わりません。
強火で短時間の調理にするためには、下準備としてしっかり肉に味をつけておき、最終的な仕上げで塩コショウを振るぐらいにしておくのが楽です。
また、安いお肉を美味しく焼くためには、ニンニクと合わせて焼くのもおすすめです。
ニンニクは塩コショウと相性が良いだけでなく、どんなお肉とも相性がバツグンで失敗しません。