兄弟喧嘩に対する親の対応について
複数の子供を育てている家庭では、子供同士の人間関係に気を使うところがあります。
自分に兄弟がいた人などは、子供のときにつまらないことをきっかけにケンカをした記憶があるのではないのではないでしょうか。
自分が親になってみると、またそれを見る目が変わってきます。
親からしてみれば兄弟同士は仲良くしてもらいたいということもあり、つい子供同士のケンカにあれこれ口出しをしたくなるものです。
特に年齢がいくつか離れていたりすると、お兄ちゃん・お姉ちゃんに我慢を強いてしまうということもあるでしょう。
しかし子供同士のケンカというのはそうしたことを通して人間関係を学んだり、相手のことを考えることができるようになる成長過程であることから、親が勝手に解決をしてしまうということが逆効果になってしまうのです。
特にお兄ちゃんやお姉ちゃんにばかり我慢をさせて一方的なえこひいきをしてしまうことは、将来に渡って大人に対しての不信感を植え付けてしまうことにもなってしまいます。
反対に甘やかされた下の子にもよくない影響が出ることが多く、何をしても親が解決をしてくれる、と勘違いをしてしまうことにもなるでしょう。
中立の立場に立つ、話を聞く
子供同士のケンカでは、基本的に子供同士で解決できるように見守るというのが一番の対応方法となります。
ただし、ケンカをするときに刃物や鈍器になるような危険なものを持ち出すようなことがあったら、それは厳しく叱らないといけません。
人の感情は脳の前側にある前頭葉というところで発生するのですが、子供の時期はその衝動をうまく抑えることができず、すぐに相手に暴力的な行動をしたり、カッとなってものを取り上げたりというようなことをしてしまいます。
そうなった時に、もし力のある方がない方をいじめているようならすぐに親が間に入り、どうしてそういう争いになったかということを両方から話を聞くようにしましょう。
この時、一方的に片方を悪いと決めつけてしまうと、次回以降きちんと正直に話をしようという子供の気持ちをそいでしまうことになってしまいます。
仮に問題行動を多く起こす兄弟がいたとしても、ケンカの仲裁に入る時にはまず両方の話をしっかりと聞き、公平な判断をしてあげるということが重要です。
そして解決をした時にも、ただ罪悪感を与えておしまいにするのではなく、親として子供にはみな愛情を注いでいるということを示してあげるようにしましょう。
この記事のまとめ
感情をうまく制御できない子供は、よく子供同士でケンカをしてしまいます。
そのときにすぐに親が入って勝手に解決をしてしまうと、子供が自分たちで争いを解決するということを学習することができません。
まずは子供同士で解決できるように見守り、暴力的な行動があるようなら、公平な立場から仲裁に入りましょう。