重曹とクエン酸を混ぜると泡が出る仕組み
家の中をきれいにしようと思うと、キッチン用の洗剤、お風呂場用の洗剤、トイレ用の洗剤など、たくさんの種類の洗剤を家に常備しておかなければなりません。
ところが、重曹やクエン酸が常備してあれば、山ほどの種類の洗剤をキープしておく必要もなく家中をきれいに保つことができます。
重曹とクエン酸は気になる匂いもなく環境にもやさしいので、お年寄りや小さな子供、ペットなどのいる家庭でも安心して使うことができる点がメリットです。
重曹というのは炭酸水素ナトリウムのことで、ベーキングパウダーなどの原料ともなっている、安全度の高い製品です。
水と混ぜることによってアルカリ性の性質を示すので、油汚れなどといった酸性の汚れを落とすのに便利です。
一方のクエン酸は水に混ぜると酸性になるので、アルカリ性の汚れを落とすのに役立ちます。
重曹とクエン酸は家庭の掃除によく使われますが、混ぜて水を注ぐと泡が出ます。
この泡の正体は二酸化炭素で、汚れやぬめりを浮き上がらせる効果があります。
ですから、洗面所やキッチンなどの排水口のぬめりを取りたい時には、重曹とクエン酸を使うのがおすすめです。
ただし、汚れが浮き上がるだけで分解はしないので、こびりついた頑固な汚れなどは自分でこすって落とさなければなりません。
排水口をきれいにしたい場合、まず重曹を粉のままたっぷりとふりかけます。
そのまま15分ほど放置した後、水に溶かしたクエン酸を排水口に注ぎます。
クエン酸の割合は、水コップ一杯に大さじ一杯程度です。
泡が出てきますので、おさまったら水道水を流して泡をよく洗い流します。
汚れがまだ残っている場合には、軽くスポンジなどで拭き取れば排水口特有の嫌なぬめりもきれいに除去できます。
重曹とクエン酸が反応して出てくる泡は無害ですので、特にマスクをして掃除をする必要はありません。
汚れの種類に応じて単体で使おう
重曹とクエン酸は、拭き掃除の時などもそれぞれを単体で使って効果を上げることができます。
家の床がフローリングの場合、ベタベタした汚れなどは重曹によって簡単に落とすことができます。
ただし、重曹は水に溶けにくいという性質があります。
ですから、拭き残しがある部分にはクエン酸水に浸して絞った雑巾で拭き直すことによって、重曹の跡を除去することができます。
重曹とクエン酸の性質をよく把握した上で、上手に使い分けることができるようになれば、家じゅうをピカピカにすることも不可能ではありません。
重曹とクエン酸を混ぜることによって、泡の勢いで排水口のぬめりなどを取ることはできますが、汚れをしっかりと取り除くためにはそれぞれを単体で使った方が効果的なことも覚えておきましょう。